小論文

太平洋法律事務所では、年2回「太平洋 NEWS LETTER」を発行しています。
その中から皆様に有益な情報を抜粋してこちらで公開しています。

2022年 夏号

 新型コロナの感染は、まだ続きそうですが、皆様には如何お過ごしでしょうか。そろそろ、長距離の旅行へ出かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。新型コロナの全世界への感染拡大は、現代社会のグローバル化を身にしみて感じさせられましたが、新型コロナ感染が下火になったことは、ワクチン開発や重症患者の治療方法など、世界人類の英知が結集された結果と言えるでしょうから、未来に希望の持てる出来事ということができるでしょう。
 ところが、人類の英知の結果、もう二度とヨーロッパには侵略戦争は起きないだろうと多くの人々が信じていたにもかかわらず、ロシアのウクライナ侵攻により、その信頼は根底から覆されました。人類は自然科学の英知は学習して蓄積させていくのに、社会科学の英知はなかなか学習できないことを、ウクライナ侵攻で痛いほど実感しました。一体、何億人の人々が犠牲にならなければ、一体、何万年の年月を積み重ねなければ、歴史を学ぶことができないのでしょうか。ウクライナの避難民のニュースを見るたび、本当に心が痛みます。ウクライナから遠く離れた日本にいても何かできることはないだろうかとの思いから、ユニセフや国境なき医師団、あるいは人権団体に寄付をしています。こんな程度の行動でも、少しでも避難民の方々の救いになればいいな、と思うこのごろです。

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