誤判の原因について、いろんな意見があると思うし、しっかりした研究もされていると思う。そんなことをこれまで勉強したこともないが、私が実務体験上思うのは以下のような「原因」だ。
- 裁判官は与えられた証拠だけで判決をしているから。
- 真相究明のために証拠を出させることに思いが至っていない。
- 例1)刑事では、「検察官調書」だけで判決を書いて誤判している。
- 例2)民事では、「契約書面」だけで判決を書いて誤判している。
どちらも「書面主義」
つまりは,真相究明に対する無責任さが「原因」だ。
多数の事件を扱う専門家は、1件1件の重みを忘れ、「一丁上がり」の事件処理をしていないか。当事者にとっては、人生で一度しかないかもしれない重大事件なのに。
これから、「証拠収集手段の拡充」がどうすれば実現できるのか、取り組んでいきたい。真実に迫るために、できる限り証拠を収集し、法廷に顕出すること。これこそが誤判を防ぎ、裁判の質の向上につながる。これは専門家としての責任だとも言える。