紅麹サプリ被害救済弁護団のご紹介

2024年12月16日

弁護士日髙 清司

弁護団紹介
小林製薬株式会社製造販売の機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」(以下「紅麹サプリ」と略称)を摂取したことにより腎機能障害等を発症した健康被害事件の被害者救済のための弁護団が結成されていますのでご紹介します。

機能性表示食品による健康被害の発生
小林製薬は2024(令和6)年3月22日、紅麹サプリ摂取者から腎疾患等の健康被害が発生しているとの報告があったとして、同製品の自主回収を開始し、同月27日には大阪市が食品衛生法違反として回収を命令しました。
同年4月26,27日に大阪弁護士会消費者保護委員会第4部会のメンバーが中心となって、被害実態を把握するための110番を実施し、その後も追跡調査を行いました。健康診断などで、コレステロール値が高めとの検査結果が出たことから、健康維持のため紅麹サプリを摂取していたところ、急激な倦怠感、食欲不振等の体調不良となり、中には、死の恐怖すらも覚え救急搬送されて入院に至ったケースもありました。
また、腎機能の急激な悪化による症状だがその原因は不明と、当初は医師から説明を受けていたところ、その後の報道等でようやく紅麹サプリ摂取が原因であることが分かったとの声もありました。
同年8月、小林製薬は被害者に対して補償を開始する旨発表しました。その後、一部の被害者から、ようやく9月頃から医療費の一部について支払いが始まった、との声がある一方、小林製薬からの連絡がない、連絡はあったが対応が遅い、あるいは、担当者からの説明が十分でなく、どこまで補償してもらえるかよく分からなくて不安、など多くの被害者から不満と不安が示されました。

弁護団の結成
110番の継続調査を行っているなかで、弁護士への相談・依頼を希望する声もあったことから、令和6年10月9日に、大阪弁護士会消費者保護委員会第4部会の有志により「紅麹サプリ被害救済弁護団」を結成し、同日、ホームページを開設して(※)全国からの相談受付けを開始しました。弁護団員は17名で、雪印食中毒事件や、茶のしずく石鹸アレルギー被害事件、カネボウ白斑被害事件の取組実績ある経験者も参加してご相談に対応しています。
まずは、小林製薬と交渉により、被害に会われた方々が納得できる内容での解決を目指し被害者救済に当たっています。
紅麹サプリ被害救済弁護団長 弁護士 日髙清司
※弁護団HPhttps://benikoujisup-higaibengodan.jimdofree.com/