弁護士の近況報告

岡 文夫

岡 文夫

 2年ほど前から、自宅の近くで5坪ほどの農地を借りて、自家菜園を始めましたが、なかなか楽しいものです。種を蒔く前に耕地を耕したり、堆肥を鋤込みますが、この作業は、土と一体になり、土を生き返させているように感じます。種を蒔いた後は、うまく発芽するだろうか、発芽したなら、苗はうまく育つだろうか、肥料は足りているだろうかと、まるで子供を育てるような気持ちになります。上手に育て上げることができれば収穫の喜びもありますが、私は、収穫よりも育てる方が楽しいですね。障害のある息子も、農作業が楽しいようで、結構手伝ってくれます。今はイチゴの苗を植えており、来春にうまくイチゴが結実するだろうかと楽しみにしています。

櫛田 博之

櫛田 博之

 ここ数年、知的財産(特に著作権、商標権)に関する案件(権利者から侵害した者への損害賠償請求等の案件)に携わることが多くなりました。当初は、弁護士会での研修などで知識は得ていたものの、実務経験に乏しく、問題の所在を把握し、解決方針を立てることに非常に苦労していました(知的財産案件に限らず、どの案件でも初めてのときはいつもそうですが……)。最近では、自己研鑽に加え、当該案件に数多く携わったこともあり、以前より問題の所在を把握することができ、解決方針を立てやすくなりました。ただ、どの案件にも特有の問題があるため、悩みは尽きないところです(この点も知的財産案件に限らず、すべての案件についていえることですが……)。今後も依頼者の皆さまにとって良い解決が導けるよう、自己研鑽を怠ることのないよう、努力していきたいと思います。

向来 俊彦

向来 俊彦

 8月の終わりに京都で司法修習20周年の記念大会がありました。久しぶりに会うと誰だかわからなくなってしまっている人もいれば、ほとんど変わっていない人もいて、楽しいひとときでした。私の場合、体型が変わっていないのと、貫禄がなく修習生のときの雰囲気を残しているため、会う人、会う人、皆から「全然変わってないねー」と驚かれました。
 しかし、実際には、最近、急速に老眼が進み、階段で息切れし、風邪の治りも遅くなるなど体力は衰えています。これまでは、とにかく長時間がむしゃらに働いていましたが、今後は、集中して効率的に仕事をする工夫をしなければならないと感じます。
 早いもので、弁護士になって20年が経ちました。これからも環境の変化に遅れないように、また新たな気持ちで仕事に取り組んでいこうと思います。

国府 泰道

国府 泰道

全国の裁判所を巡って

 全国に地方裁判所が50あります。全国からお呼びのかかる売れっ子弁護士でも、全部を踏破するのは困難ではないかと思う。私には全地裁踏破は不可能だと思いますが、過半数なら実現できるかもしれません。
 これまで33年間の弁護士生活で22の地裁で裁判などを経験してきています。昨年9月に山形地裁で出張尋問があり、23地裁目となりました(出張尋問なので1日かぎりでした)。半数に達するにはあと2つ。
 意外に少ないのが、中国地方です。広島以外はまだ事件が係属したことがありません。岡山、山口、鳥取、島根がまだ未踏なので、引退するまでに、中国地方で1つか、2つくらい増えても良さそうにと思っています。

中嶋 弘

中嶋 弘

 10月に日弁連消費者問題対策委員会の独禁法部会の活動として、フランチャイズ規制を調査するため、オーストラリアに行きました。
 日本ではフランチャイズを規制する法律が十分機能しておらず中小事業者の保護がはかられていないので、独禁法部会ではフランチャイズ規制法制定を目指して活動しています。オーストラリアで最も印象に残ったのは、厳しい規制が市場の公正さに対する信頼に結びつき、フランチャイジーとフランチャイザーの共存共栄に役立つという意識が浸透していることでした。
 日本では、規制というと業界が反発することが多いのですが、公正なルールを作ることは中小事業者の保護だけではなく、業界の信頼確保に役立ち、業界の繁栄にもつながることを理解してもらえるよう取り組んでいます。

西田 陽子

西田 陽子

 太平洋法律事務所に入所して早半年。仕事にもようやく慣れ、先輩弁護士や事務局の方々との交流も深まってきました。
 私は、現在、『司法試験に受かったら』(現代人文社)という司法修習に関する書籍の編集委員として、当該書籍のイラストを主に担当しています(弊所で編集会議を開いたこともあります)。この原稿がニュースレターに載る頃には、無事出版されていることと思います。
 書籍を作るのは初めてであり、苦労の連続でした。イラストについて「イメージは柔らかい感じで」「でも、抽象的過ぎない方がいい」と難しい注文がつき、弁護士業とは違った意味で頭を悩ませることになりました。
 事務所ホームページで趣味欄に「イラスト作成」と記載しましたが、趣味がこうして仕事に繋がることもあるとは、人生分からないものです。

日髙 清司

日髙 清司

 1年前に、外出先で使っているノートパソコン(レッツノート)のOSをWin10にしたことをお伝えしましたが、その続きです。レッツノートのハードディスク(HDD)をSSDに交換しました。無償ソフトでHDDの中身を全部SSDに移動させようとしたのですが、Win10がうまく作動しません。やむなくSSDにWin7を再度インストールしました。主なソフトが使える状態になるまで時間がかかりましたが、起動時間やインターネットの表示、ソフトの動きは速くなりました。そこで、事務所のデスクトップパソコンの起動用HDDもSSDに交換しました。今度はHDDの中身をそのまま移動させることもできました。あと暫くはWin7の環境でも軽快に作動させて作業ができそうです。

三木 俊博

三木 俊博

フロイス日本史

 昨年、長崎で二十六聖人記念館を見学した。秀吉によって関西で逮捕され長崎まで徒歩連行の後、磔刑に処せられたキリスト教徒たちだ。それへの関心からフロイスの日本史を読むことに。日本史と名付けられているが当時の在日見聞録だ。秀吉の尊大な暴君としての言動に関する描写が多く、興味深い。まだ途中だが、ようやく朝鮮出兵を準備するくだりまで来た。日本史上はじめて領土を中国に拡大して後世に名を残そうと持ち前の貪欲さと功名心から、まずは通り道の朝鮮を征服しようとした。先発隊は、洗礼名アゴスティーノこと小西行長をはじめとする九州のキリシタン大名たち。彼らの先には悲惨が待ち受けていた。その悲惨をフロイスはどのように見たのか、いま興味津々だ。

村本 武志

村本 武志

 昨年暮れに母が他界した。メモと保存魔で、ノートや新聞チラシの裏にまで、日々、思ったこと、感じたことを書き綴っていた。選挙が大好きで、その時期になると各地を駆け回っていた。さぞかし敵も多かったに違いない。偉い立場の人に対し苦言を呈することも度々で、回りをはらはらさせていた。母は思い立って還暦前に通信制の大学(法学部)に入学し、裏表ダブルの16年かかり念願だった卒業を叶えた。卒業論文のテーマは「憲法9条解釈の変遷」だった。丁寧に閉じられた卒論のコピーを見つけて思わず読みふけってしまった。政権政党が衆参両院での3分の2の多数を占め、改憲への動きが胎動する中、戦中派の母が、「憲法9条は変えたらいかん」と日頃から口癖のように言っていたことを思い出す。

脇田 達也

脇田 達也

 『限界マンション 次に来る空き家問題』(米山秀隆)をご紹介します。読みやすく、とてもためになる本ですので、マンションの購入を考えておられる方に強くお勧めします。
 マンションは、購入者(区分所有者)が管理費を出し合い、話し合って、管理し修繕していく必要があります。
 ところが、マンションが古くなるのみならず、空き室が増え、管理費の滞納が多くなってきたり、住民が高齢化して理事のなり手がいなくなると、管理に不備が生じます。そうなると、さらに空き室が増え、ますます正常化が難しくなります。これが「マンションのスラム化」です。
 制度上では、古くなったマンションは建替えることが期待されていましたが、現実には進んでいません。
 特に立地の良くないマンションは、長期的には価値が下落すると予測されます。近時、短期的にはマンション価格が高騰していますが、マンション購入は本書を読んでから検討しても遅くないでしょう。