弁護士の近況報告

岡 文夫

岡 文夫

 去年は、鈴鹿セブンマウンテンに集中しましたが、やはり夏が近づくと、北アルプスの山々が恋しくなります。去年の夏も八方尾根の唐松岳に登りましたが、この山は北アルプスの入門コースと言われるもので、私のような体力のない人間にはちょうどよい山でした。今年も、このニュースレターが皆さんに届いた頃には、低い山ですが、北アルプスのどこかに登っていると思います。夏山の楽しみの一つは、お花畑の花々です。去年はちょうどニッコウキスゲが咲きほこっている時期でした。今年も、可憐な花の写真をとることができたら、ニュースレターで皆さんにご紹介できればと思います。

国府 泰道

国府 泰道

弁護士費用保険をご存じですか。

 何かのトラブルになって弁護士に依頼するときの弁護士費用を保険でまかなえるということはご存知ですか。様々な保険が出ていますが、大きく分けて2種類です。自動車事故や日常事故に関わる弁護士費用に限定されるものと(事故型)、ほとんどの事件に適用されるもの(一般型)です。
 事故型の保険は、自動車保険や火災保険に加入したときに、特約として弁護士費用保険を追加加入する形式のものです。弁護士費用を保険でまかなえる場合は限られています。日常生活事故、自動車事故などで被害に遭ったときの弁護士費用です。保険料は月額300~500円くらい。大手保険会社など多くの場合は、これです。
 一般型の保険は、プリベント少額短期保険株式会社が販売しています。事故の賠償請求等のみならず、離婚事件、雇用事件、相続事件、金融商品事件、近隣紛争など、ほとんどの事件がカバーされています。また自動車保険などに追加加入する特約方式ではなく、単独型の弁護士費用保険です。保険料は、月額2980円。弁護士費用の7割を保険会社が負担、本人負担は3割というのも特徴的です。
 事故型の保険の場合、家族の事故にも適用されるので、家族で複数契約するのは無駄です。重複しないよう気をつけて下さい。
 小さな賠償額のトラブルでも費用を気にせず気軽に相談・依頼できるのが弁護士費用保険のメリットです。

下枝 歩美

下枝 歩美

 私事ではありますが、この度妊娠しました。しかも……双子です。驚きしかありません。
 出産予定日は10月末ですが、双子の場合、出産が早まることも多いようです。夏までは働けるかなと安易に考えていましたが、先日突然の恥骨痛? 円靭帯痛? に襲われ、まともに歩くこともできず、急遽お休みをいただきました。幸いなことに数日で回復しましたが、今後は用心しないといけないなと思いました。
 継続中の事件については、所内の先生方にご協力いただき、引継ぎを進めています。ありがとうございます。
 これまで子どもに関係する事件として、離婚における親権問題、刑事の少年事件、学校でのいじめ事件、未成年の後見人等々に関わってきました。自らの出産・育児の経験を通して、より充実した活動ができるようになりたいと考えています。

新阜 真由美

新阜 真由美

 外出自粛で家から出られなくなった家族のために家に花を飾るようになりました。花は人の心理面に良い影響を与えるそうです。せっかくならと、自分や家族だけでなく、ストレスをため込んでいたりする友人たちにも、少しでも癒しや元気を届けることができるかもしれないという思いから、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で花の写真の投稿を続けています。

三木 俊博

三木 俊博

たまに読んだ紙の新聞から

 自宅でも事務所でも紙の新聞はとっていない。ニュースは専らパソコンだ。でも、なんだか寂しくて、喫茶店やうどん屋では、つい、置いてある新聞に手が行く。
 今年の2月、時間つぶしに入った喫茶店に何種類もの紙の新聞が。手に取ったのは毎日新聞。目は記事より大好きな仲畑流万能川柳欄へ。コロナうつの最中、名句に気分が晴れる思い。たまたま近くにあったのは余禄欄か。籠池問題・文書改作を素材としてだったか、故末広厳太郎の「役人学三則」の紹介があった。

* 法律時報誌の創始者として表紙に名前の載っている社会法学・労働法学の開拓者

  1. 万事広く浅く理解するよう努め、個別・特殊の事情に興味を集中してはならない。
  2. 法規をたてにとって形式的理屈を言う技術を習得せねばならない。
  3. およそ役人たらんとする者は平素より縄張り根性の涵養に努むることを要す。

 ウーム、なるほどね。今もなお、か。

村本 武志

村本 武志

AIはキャッシュレス?

 米国は、失業保険申請者の本人確認のために顔認識システム「ID.me」を導入した。この技術は「99.9%の有効性」があるとされるが、本人が正しく認識されず、失業手当の支給を拒否された失業手当受給者アカウントの無効化例が相次ぐ。AIの画像認識は、訓練データの偏り、バイアス・バリアンスなどのデータ量の過不足で偏りが生じる。先日、国連安全保障理事会の専門家パネルは、昨年春に内戦下のリビアで、兵士らを自動的に追尾して攻撃するAI小型無人機が用いられたと報じた。攻撃の対象、必要性、妥当性の判断はAIに一任される。問題は、画像認識の偏りによる対象誤認に止まらない。攻撃側の人を殺戮する「痛みのなさ」は遠隔操作での攻撃の比ではない。論理と確率と統計だけで動き、意味を理解しないAIには人の殺戮が実感できない。AI利用の攻撃には、心理面でのハードルはない。

脇田 達也

脇田 達也

 『論理のスキルアップ 実践クリティカル・リーズニング入門』(アン・トムソン)を読みました。練習問題が豊富で実践的な本ですので、私も実践的に紹介してみます。つまり、この本から「使えるスキル」を2つだけ、書いてみます(もっとたくさん載ってます)。なお、訴訟の主張立証というよりも、メディア論説の論理性判断などの場面で使えるものです。
 まず、事実の記述に関して。事実の真偽の判断は、手元に材料がなければ難しいです。しかしそのようなときでも、「その真偽を確かめるためにはどのような検証をすればよいか」を考えるのがお勧めです。どうやったって真偽を確かめがたいような記述なら、疑わしいといえます。
 次に、提言する主張に関して。賛成反対だけで済まさないためには、「全面的に適用された場合の帰結を考え、それが許容できるか」を考えるとよいでしょう。その提言が、個別事案に反応しているだけか、一般性を有するかをチェックすることができます。
 さてこれを、新聞社説を使って練習しようと試みましたが、新聞社説は、事実は大まとめ、主張は「いっそう議論を深めるべき」などで、どうもうまく練習できませんでした。やるなら雑誌のコラムなどのほうがいいですね。