弁護士の近況報告

岡 文夫

岡 文夫

 前々回は伊吹山(標高1377m)の登山のことを書きましたが、去年の7月には日本三大霊峰の白山(標高2702m)に登りました。15年ほど前に2回登頂したことがあり、久しぶりの白山でした。今回は時間がなく、中腹の南竜山荘(標高2080m)までの日帰り計画でした。登りは順調で、天気も良く、渓谷の景色を堪能しながら楽しく登り、約3時間半で南竜山荘に着きました。ところが天気予報は晴れだったのに、下山を始めたころ雨が降り出しました。すぐ止むだろうと思っていたところ、次第に雨は激しくなってきました。そこでやっとカッパを着たのですが、既に服はずぶ濡れ。その上、山道はぬかるんできて、メタボの息子の歩行速度はどんどん遅くなってきました。薄暗くなった頃、やっとバス停につきましたが、既に最終バスは出た後でした。そこで、さらに激しい雨の中を、乗用車を止めてある駐車場まで約2時間歩き、暗くなった午後7時ころ車に着きました。合計10時間の登山でした。途中少し不安になりましたが、これで雨の日でも夜でも登山できるという自信がつき、楽しい経験をした登山でした。

下枝 歩美

下枝 歩美

 先日、迷い犬を保護しました。車通りの多い道路をウロウロしていたので危ないと思い、近くの交番まで連れて行ったのです。飼い主さんがあらわれるまで、うちで預かることにしました。一時保護の予定でしたが、飼い主さんが見つかるとは限りません。もし見つからなかったら、うちで飼おうと密かに覚悟を決めました。
 犬を家に連れて帰ると、最初は犬も落ち着かない様子でソワソワしていたのですが、段ボールと毛布を用意してあげると、スヤスヤと眠ってしまいました。昔、犬を飼っていたことがあり、少し懐かしい匂いがしました。鼻が天津甘栗みたいで可愛かったので、マロン(仮)と名付けました。マロン(仮)はすぐに懐いて、ぬいぐるみを投げて「取ってこい」などをして遊びました。私はすっかり飼い主気分になっていました。
 ところがその日の夕方、交番から連絡があり、あっさり飼い主が見つかりました。ほんの束の間の飼い主気分でした。マロン(仮)、もう脱走しちゃダメだよ!

田中 厚

田中 厚

卓球と将棋

 私は元卓球部・将棋部ですが、一昨年来、卓球の平野美宇選手がワールドカップ女子シングルス最年少(16歳)優勝をしたり、将棋の藤井聡太4段が最年少記録(14歳2か月)でプロになりその後29連勝の新記録を達成するなど、若い人が活躍したおかげで、世間的にも認知度が上がり喜ばしい限りです。昨秋には新垣結衣さん主演の「ミックス」という卓球のミックスダブルスを題材にした映画も上映されました。
 運動不足解消のために、高校の元卓球部のメンバーと2か月に1回、池田市の総合スポーツセンターで3時間くらい卓球をするようになりました。運動量が激しいので夏などはすぐに汗びっしょりになりますが、無心に球を打っているとストレスの解消にもなりますし楽しいものです。将棋の方は相変わらず通信対局を2級程度でやっており上達しませんが、日曜日に将棋講座を観たりして勉強しています。家の近くに将棋教室ができましたので行ってみようかなと思っています。

西田 陽子

西田 陽子

てんやわんやの半年間

1 民法協事務局幹事に就任
 「高校の文化祭の実行委員みたいなものだよ」と上手に(?)誘われ、平成29年8月、民法協事務局幹事に就任しました。体力が少ないだけに大変ですが、親切な会員の方々に支えられ、何とかこなせています。
2  女性合格者のための弁護士就職セミナーにパネリストとして登壇
 平成29年10月、修習71期予定者の女性合格者に対し、当事務所に就職するに至った経緯を説明しました。
3  神戸大学法科大学院リーガルフェロー(チューターゼミ講師)としての活動
 平成28年春から、平成30年に司法試験を受験する院生の指導をしています。オリジナルの指導方法を考案し、院生達が実践・改善したところ、大学から評価していただき、当該指導方法が全チューターに共有されました。
4 終わりに
 弁護士としての業務はしっかりこなしつつ、当事務所の外の世界との繋がりも大事にし、仕事の幅を広げていきたいです。

日髙 清司

日髙 清司

 昨年10月に関西大学での日本消費者法学会に参加しました。テーマは、キャッシュレス決済と立法政策の課題。物の交換(貿易)だけでなく、金銭(決済)、さらには個人の信用も国の枠を超えた国際的な組織(クレジットカードの国際ブランド)が関与しているその機能の現状を理解し、今後の立法政策の課題を検討する興味深い会議でした。一方、大阪弁護士会の高齢消費者被害PTで、府下の自治会などに伺い、悪質業者の最新手口を紹介して皆さんに注意を呼びかけ、見守り活動など地域社会による被害防止についてもお話ししています。その際、個人のプライバシーとの兼ね合いや担い手の負担・不足の問題など、実践の場での苦労をお聞きすることがあります。
 人や物、情報も地球規模で動き回るこの時代に、孤立しがちな高齢者の生活の安全・安心をどのように確保するのか、一人一人の自律と地域社会、国家による法的規制と、国家の枠を超えた国際的規制のあり方が繋がっているように思います。この一連の繋がりをどのように理解し取り組めば良いのか? 難しい課題ですが、身近な問題から冷静にじっくりと検討してみたいと思います。

三木 俊博

三木 俊博

引揚記念館と戦災慰霊塔

 5月22日(月)舞鶴での事件調査の機会に「引揚記念館」を訪ねた。海自護衛艦の停泊する桟橋からは少し離れた高台にある。昭和20年10月から同33年9月まで、旧満州と朝鮮半島からの引揚者とシベリア抑 留の復員兵の合計66万人を迎えたところ。とりわけシベリア抑留の元兵士の記念品・記録の展示が胸を打つ。世界記憶遺産となっている「白樺日記」(*)より一首。
    幽囚の身こそ悲しき遺言の
        あらずで異郷に逝く人多し

 (*) 故瀬野修氏が白樺の皮に缶詰の缶を切ってペンを作り、煤をインク代わりに書き留めた記録

 9月16日(土)には姫路に出かけた機会に「戦災慰霊塔」を訪ねた。全国の戦災死没者(軍人軍属を除く)合計50万人の唯一の慰霊塔だ。
 悲惨な被害をもたらす戦争は2度とあってはいけないとの思いを強くした。

村本 武志

村本 武志

弱視「レポート」と責任のありか

 健康診断と運転免許証更新のたびに軽く憂鬱となる。人並以上に視力が弱い現実を知らされることになるからだ。かといって弱視というわけではない。弱視の原因の一つは、視力の発達の感受性期に片目または両目に適切な視覚刺激を受け取れなかったことにある。3歳くらいまでの間に、何らかの原因できちんと網膜にピントが合わない場合に起こる。これが医学的弱視だ。屈折異常がある場合は、眼鏡をかけて網膜の中心窩に焦点を合わせて鮮明な像が結ばれる状態にして、視力の発達を促すことが大事だ。眼鏡をかけないで鮮明な像を見ない状態では視力は良くなることはない。
 少なくとも視力の発達が望める8歳までには正常な視力にするように眼鏡をかけることが大切だそうだ。最近、何気なしに見ていたテレビ番組で知った。鮮明な画像が結ばれることが無ければ、視力の発達はない。学生のレポートは、どこかで見たようなものが多い。悪いレポートが真似されると最悪だ。放置しておくと、レポートの「弱視」になる。手本を示し、焦点を合わせて上げないと、発達が止まる。小さいころの弱視は本人の責任ではない。親や周囲の責任だ。学生の「弱視」レポートも同じだ。教員の責任は重い。

脇田 達也

脇田 達也

 『住宅政策のどこが問題か 〈持家社会〉の次を展望する』(光文社新書、平山洋介著)を読んだところ、とても興味深かったのでご紹介します。持ち家志向の淵源はどこか、「家を買って一人前」かどうか、考えるきっかけになるでしょう。
 持ち家志向は、1955年には52%でしたが、その14年後の1969年には、なんと90%にのぼりました。この急上昇の主な要因は、大戦前後の地代家賃統制令により借家建設がコスト倒れになってしまい、借家の供給が停止したことにあります。
 その後も持ち家志向は高止まりしましたが、これは、持ち家優先の政策によって維持されたものです。本書によれば、持ち家優先の政策の背後には、「普通の人生」モデルがありました。例えば、住宅金融公庫は、収入にかかわらず、単身者を融資対象に含めていませんでした。「普通の人生」モデルは、良くも悪くも高度成長と絡み合い、支え合ってきました。
 しかし近時には、バブル期にマンションを購入した世帯が平均でその資産価値の約3分の2を失うという失敗が生じました。さらに最近、「普通の人生」モデルはますます揺らいでいます。本書では、世代間比較や、若年層や女性の住まいの現状分析などがなされ、次の住宅政策が提案されています。
 住まいは人生で最も高くつくもの。いちど歴史をふりかえり、現状を知るのも有益でしょう。